西城秀樹さん死去、YOUNG MAN、ギャランドゥなどがヒット 芸能史に残る功績
名キャッチフレーズ「ヒデキ、感激!」やド派手なライブ演出など、芸能界に残した数々の功績
また、西城さんは国民的なスターとしてお茶の間に親しまれた「ヒデキ、感激!」などのキャッチフレーズで知られる「バーモントカレー」(ハウス食品)のCMには、73年から12年間の長きに渡り出演した。 78年には「炎」、79年には「勇気があれば」、83年には「ギャランドゥ」とヒットを飛ばし続けた。とくに海外ナンバーのアレンジとなった28枚目のシングル「YOUNG MAN」(79年)では、両腕を使って「ワイ」「エム」「シー」「エー」を表現する振り付けが大流行した。同曲は5週連続でオリコン1位を獲得し、西城さん最大のヒット曲となった。 マネージャーだったあまがいりゅうじ(天下井隆二)さんが青春の応援歌風に日本語詞をつけ、SHOGUNのキーボーディスト・大谷和夫さんが青春歌謡ポップス風にアレンジしたことが、振り付けと相まって大ヒットを生んだ秘訣といえるだろう。大谷さんは2008年に亡くなったが、SHOGUNの大半のナンバーを編曲担当したほか、「アンパンマンのマーチ」や、杏里、近藤真彦、田原俊彦、中森明菜、山口百恵ほか数えきれないほどの歌手の楽曲アレンジを手がけたアーティストだ。 西城さんは、大規模なコンサートではクレーンで空中に吊った足場に乗って観客の真上を通過したり、ヘリコプターで移動するなど、ド派手な演出をすでに70年代から披露しており、日本の芸能界に残した功績は計り知れない。 63歳という年齢は早すぎたように感じるが、いまはただ、安らかな眠りにつかれることをお祈りしたい。 (文:志和浩司)