【韓国】LGエナジー、24年の営業益73%減
韓国バッテリー大手のLGエナジーソリューションは9日、2024年通期の連結営業利益(暫定値)は前年比73.4%減の5,754億ウォン(約623億円)だったと発表した。世界的な電気自動車(EV)市場の停滞などが収益を押し下げた。売上高は24.1%減の25兆6,196億ウォン。 24年10~12月期の営業損益は2,255億ウォンの赤字で、前年同期の3,382億ウォン黒字から赤字に転落した。顧客の在庫調整による販売減やメタル価格の下落に伴う販売価格の引き下げなどが要因。四半期ベースでの赤字は21年7~9月期以来。赤字規模は、米国の「インフレ抑制法」による税額控除を除けば6,028億ウォンに拡大する。 10~12月期の売上高(6兆4,512億ウォン)は19.4%減に沈んだ。 同社は24年末から危機経営体制に突入。投資やコストの見直しのほか、EVバッテリーやエネルギー貯蔵システム(ESS)など事業部門別の追加受注を通じた売り上げ拡大を目指す。金東明(キム・ドンミョン)社長は2日、新年のあいさつを通じて、◇研究開発(R&D)競争力の向上◇製品・品質競争での優位確保◇コスト競争力の強化に向けた努力◇未来の技術・事業モデル革新――の4課題を推進していく意向を示した。