J2藤枝 FW矢村健が3戦連発ゴールへ「意識しないけれど流れの中で取りたい」…8日・清水と静岡ダービー
J2・10位の藤枝MYFCは8日、アイスタで首位・清水エスパルスと今季初対戦を迎える。5日、焼津で調整。直近2戦3発と乗っているFW矢村健(26)が前半ラストマッチとなるダービーにかける思いを語った。 藤枝のエースFW矢村の体がキレている。ハーフコートで行った8対8では、DF中川創を背中でブロックしながら前線でパスを収めて攻撃をリード。鮮やかなミドルシュートをゴール右上隅に決めて、「調子はいい」とうなずいた。 前節(1日)の甲府戦では、FKを直接決めるなど2得点。今季初の2戦連続ゴールをマークした。前半25分にはドリブル突破からFW芹生海翔へ絶妙のラストパス。まさに攻撃の核になっている。須藤大輔監督(47)も「ストライカーは点を取るほど動きが良くなっていくもの」と活躍を期待した。 昨年のアイスタでの清水戦(0●5)は、勝負の決した後半27分からの途中出場。だが9月のホーム戦では先発して先制点を奪うなど、2―0の勝利に大きく貢献した。気後れはない。「清水は個々の能力が高い。でも、そこに勝てるようにならないと上位も昇格も狙えない」 大観衆が集まるアイスタでのプレーは「サッカー選手として幸せ」と楽しみにもしている。もちろん狙うのはゴールだ。「3戦連発は意識しないけれど、流れの中で点を取りたい」。この日も全体練習終了後に、居残りで30分近くシュートを打ち続けた。試合翌日の9日は、27歳の誕生日でもある。2連勝で勢いに乗る。 (里見 祐司) 〇…6対6の練習中に、須藤監督が珍しく大声を出した。前線から攻撃陣がボールを追う際に「しっかりスライドして、もう1回当たりに行ってくれ。前がサボるとやられる」とゲキを飛ばし、チームを引き締めた。昨年のアウェー戦は雰囲気にのまれて大敗。「地獄のような結果だった。全員が同じ絵を共有して、やるべきことをやらないと」。冷静に試合を運び、同じ失敗は繰り返さない。
報知新聞社