高校通信課程の生徒増 福島県内今年度 私立3校、2571人に 5年間で434人増 学びの選択受け皿に
通信制高校を研究する星槎大の手島純教授は、全日・定時制だけでない「学びの形の多様化」がますます広がっていると指摘。通信課程の需要は高まるとみて「オンラインなどを活用した教育の充実や教員の質の担保が重要だ」とする。東北大大学院教育学研究科の後藤武俊准教授は「全日制と通信課程を組み合わせた『全通併修』など学校の在り方も見直す必要がある」と提案している。 ※通信課程 卒業に必要な単位数は全日・定時制と同じだが、毎日登校する必要はなく、郵送やオンラインなどを活用して高卒資格を得る仕組み。リポートの提出と月1~2回程度のスクーリング(面接指導)、テストなどを通じて単位を取得する。中学を卒業すれば誰でも通うことができ、幅広い年代が学ぶ受け皿となっている。