負けてなお…ダルビッシュへの称賛やまず「偉大だった」「高ぶった感情を抱えながらも注意深く投げていた」米解説者がしみじみ
◇11日(日本時間12日) ナ・リーグ地区シリーズ第5戦 ドジャース2―0パドレス(ロサンゼルス) ◆よくやった…大谷翔平、山本由伸の頭を強めに“ナデナデ”【動画&写真】 パドレス(第4シード)のダルビッシュ有投手(38)は、敵地の地区シリーズ最終第5戦でドジャース(第1シード)を相手に先発。ソロ2発を被弾したのみで6イニング3分の2を3安打2失点と好投したが、援護なく敗戦投手となった。77球で4奪三振(K)、2与四球。パドレスは2勝3敗で敗退が決まった。 大谷翔平選手(30)との直接対決は3打数無安打、2三振に抑えた。投げ合ったドジャースの山本由伸投手(26)は先発で5回を2安打無失点、2Kでポストシーズン(PS)初勝利。ドジャースは13日(同14日)に当地で開幕する7回戦制のリーグ優勝決定シリーズで、千賀滉大投手(31)の第1戦先発が見込まれるメッツを迎え撃つ。 負けてなおダルビッシュへの称賛はやまなかった。米放送局MLBネットワークの看板番組『MLBトゥナイト』のグレッグ・アムジンガー・ホストが「ダルビッシュは信じられないほどすごかった」と語ると、相方のヨンダー・アロンソ解説者も「偉大だった」と賛同。同ホストは「『PSで素晴らしい投球をしたのに勝てなかった投手』のリストを作れば、きょうのダルビッシュは間違いなく入ってくる。ガッツあふれるパフォーマンスだった」と続けた。 同解説者は「その通りだ。しかも、リラックスしてストイラクゾーンを攻めていた。高ぶった感情を抱えつつ、注意深く投げていた」とした。 ハロルド・レイノルズ解説者は「ダルビッシュはまるで1980、90年代の投手だった。7回まで投げ、打者3巡目まで料理し、それでいてたった77球、たった2失点。自分の仕事をやってのけた。『先発投手は5回まで』というこの時代にね」と評した。
中日スポーツ