能登、県の災害ボランティア始動 浸水した仮設住宅の泥除去
記録的豪雨に見舞われた石川県能登地方で支援活動に当たる県の災害ボランティアが24日、輪島市に到着し活動を始めた。能登半島地震の仮設住宅が浸水したことを受け、室内に入った泥の除去や災害廃棄物を運び出す作業を進めた。 県内外から参加した約40人がバスで金沢市から輪島市のボランティアセンターに到着。注意点の説明を受けた後「宅田第2仮設住宅」団地を訪れ、浸水した住宅にたまった泥をワイパーなどで取り除いた。 参加した東京都練馬区の久保田泰雄さん(51)は「地震と水害の二重の苦しみに心を痛めている。少しでも早く復興が進むことを祈りながら手伝いたい」と話した。愛知県武豊町の警察官川北裕介さん(41)は「繰り返す災害に言葉で表現しづらい、つらさを感じている。被災者には励ましの言葉をかけたい」と語った。 輪島市では21日の豪雨により、元日の地震で家を失った人向けの仮設住宅団地5カ所で、床上浸水が発生した。
豪雨では輪島市と珠洲市で計7人が死亡、珠洲市と能登町で計2人が行方不明になっている。