四季報「夏号」読破後の感想は「思ったほど悪くない」だった
最新の『会社四季報』夏号の日産自動車の一部。世間では「円安」は完全に悪者扱い。だが文中には「円安も満喫」とあるとおり、円安が追い風の企業も少なくない
6月17日に発売された 『会社四季報』2022年3集(夏号) で、私の四季報読破は25年目、合計で99冊となった。ついに100冊まであと1冊となったわけだが、今回のコラムでも毎四半期のように「読破直後の第一印象」を皆さんにお伝えし、足元の懸念材料について考えてみたい。 ひとことで言えば、読破直後の第1印象は、「あれ?思ったほど悪くないな!」だった。なぜそう思ったのか?それは、四季報に書かれる内容に対しての「期待値」が極めて低かったからである。株式相場が冴えない中、直近の経済ニュースは、先行き不安なものばかりなのが影響している。 もっと正直にいうと、「相場が低迷している中での四季報読破ほどツライものはない」のが本音だ。その意味では、今回はいい意味で裏切られたともいえるかもしれない。
本文:3,415文字
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渡部 清二