台湾に拠点置く海外メディア増加 外交部、報道環境の自由強調
(台北中央社)台湾に拠点を設ける海外の報道機関が昨年と比べ増加したことが分かった。外交部(外務省)が19日、記者会見で明らかにした。同部は台湾の報道環境の自由や地理的要因などが海外メディアを引きつける理由になっているとの見解を示した。 記者会見に出席した同部の劉永健(りゅうえいけん)報道官によれば、先月末現在で台湾に拠点を置く海外の報道機関は82社、台湾に駐在する記者は174人に上った。昨年末の時点ではそれぞれ79社、142人だったという。さらに2016年3月末までさかのぼると48社、81人で、7年で倍近くになったと強調した。 劉氏は、国際非政府組織(NGO)「国境なき記者団」が今年5月に公表した報道自由度ランキングで台湾が180カ国・地域中35位だったことや、台湾がインド太平洋地域の重要な位置にあることに言及。この他、情報の流通の速さや情報の透明性、法の支配の成熟、さまざまな意見が尊重されることなどに触れ、これらが海外メディアを引きつける要素になっているとの見方を示した。 その上で劉氏は、海外の報道機関が台湾に拠点を設けることを歓迎するとし、同部は報道従事者が必要とする協力や支援をできる限り提供すると述べた。 (游凱翔/編集:田中宏樹)