大型連休があるなら電車代は「定期券」ではなく「切符」のほうがお得?
通勤や通学の際、通常の月であれば定期券のほうがお得なことがほとんどですが、年末年始などの大型連休の場合に定期券を購入するか悩む方もいるのではないでしょうか? そこで本記事では「何日乗れば定期券のほうがお得になるの? 」という疑問に対し、具体例を交えながら計算方法を紹介します。
何日乗るなら「定期券」のほうがお得?
通常の切符と定期券のどちらが安く済むかは、以下の計算式で求められます。 ・定期券の料金÷(片道運賃×2) この計算式の答えを求めることで、定期券を何日使えば元が取れるのかが分かります。 例えば、1ヶ月の定期券の料金が4000円、切符の片道運賃が150円の場合の計算は以下の通りです。 ・4000÷(150×2)=13.333…… 上記の場合、14日以上出勤・通学するのであれば、定期券のほうがお得となります。
東日本旅客鉄道(以下JR東日本)の場合
東京圏の鉄道におけるJR東日本の乗車券と定期券の料金を比較します。 ■JR東日本の鉄道における片道運賃 JR東日本の鉄道における切符の料金は「営業キロ」ごとに決められています。JR東日本の鉄道における営業キロごとの片道運賃は以下の通りです。 表1
※JRおでかけネット「JR東日本・JR東海・JR西日本(本州3社)のみをご利用の場合の運賃 : 幹線または地方交通線のみをご利用の場合」を基に筆者作成(2023年12月時点)
JR東日本の鉄道における1ヶ月の定期券料金
次に、JR東日本の鉄道における1ヶ月の定期券料金を見ていきましょう。 図1
出典:JR東日本 旅客営業規則 別表第2号ヨ 例えば、営業キロが11~15キロメートルで、片道切符の価格が240円の区間に通学・通勤している場合の1ヶ月定期券の金額は、6670円です。 この場合、6670÷(240×2)=13.895……となるため、14日以上通学・通勤する場合は定期券の方がお得であると判断できます。
通学・通勤する日数を考慮してどちらがお得かを計算しましょう
何日乗るなら定期券のほうがお得になるかは、使用する電車や、通勤する経路などによって異なります。そのため、乗車券と定期券の料金を調べ、紹介した計算式に当てはめて、何日乗れば元がとれるのかを算出するといいでしょう。どちらがお得になるのかを調べたうえで、定期券購入の可否を決めましょう。 出典 一般社団法人 日本民営鉄道協会 「営業キロ」 西日本旅客鉄道株式会社 JRおでかけネット 「JR東日本・JR東海・JR西日本(本州3社)のみをご利用の場合の運賃 : 幹線または地方交通線のみをご利用の場合」 東日本旅客鉄道株式会社 「旅客営業規則 別表」第2号ヨ 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部