国家郵政局:全国の宅配業務収入が9か月で1兆元を突破
【東方新報】中国国家郵政局のデータによると、9月29日までに今年の全国の宅配業務収入が1兆元(約20兆4875億円)を突破した。特に、収益規模でトップ3に入った宅配企業は、順豊エクスプレス(SF Holding)、中通快逓(ZTO Express)、および円通(YTO Express)である。 2021年に初めて1兆元を超えて以来、中国の宅配業界は年々急速に成長しており、1兆元に達するまでの期間が毎年短縮している。今年は昨年より約1か月半早く達成した。この成長は、郵政・宅配業界が生産サービス、消費促進、物流の円滑化において積極的な役割を果たしていることを示しているだけでなく、中国経済の強靭さと持続的な好転を反映している。 近年、郵政・宅配業界は「ハブ+ルート+ネットワーク」という近代的な配送サービス網の構築に力を注いでいる。このネットワークには、約200機の貨物専用機が空を飛び交い、27万台以上の宅配サービス車両が街中を駆け回り、41.3万か所の営業拠点が都市や農村に広がっており、1日に4億件以上の荷物が約3000の配送センターで処理されている。 ネットワークの規模拡大と同時に、サービスの質も向上している。雲南省(Yunnan)昆明市(Kunming)では、地元の郵政や宅配業者が「航空+冷蔵チェーン+高品質宅配」という包括的な輸送ソリューションを花卉配送に導入し、剪定後に予冷パッケージされた花が24時間以内に北京市、上海市、広州市(Guangzhou)など主要都市に届けられるようにしており、配送の量と質が同時に向上している。 現在、郵政・宅配業界は技術革新を通じて産業の発展を推進しており、スマート検査、自動仕分け、無人倉庫、無人配送車、無人機などの設備が急速に導入されている。さらに、北斗ナビゲーションシステム、5G技術、人工知能(AI)が荷物の収集、仕分け、輸送、配達の各段階に統合され、生産効率が向上し、運営コストが削減されている。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。