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（ブルームバーグ）： 米ヒューレット・パッカード・エンタープライズ（ＨＰＥ）は、最近のヨット沈没事故で亡くなった英ハイテク起業家マイク・リンチ氏の遺産に対し、40億ドル（約5880億円）の賠償を引き続き求めていくことを明らかにした。

リンチ氏と、同じヨットに乗船していた娘ハナさんの遺体が収容されてから約１週間。ＨＰＥはロンドンの裁判所が定める賠償金を回収していく計画だと説明した。同社はリンチ氏のソフトウエア会社オートノミーの問題を巡る英国での民事訴訟に勝っており、判事による賠償額の決定を待っている段階だ。

ＨＰＥは２日の発表文で「手続きを最後まで遂行する意向だ」と説明した。この決定はＨＰＥの評判にとって危うい綱渡りとなりそうだ。

英国の民事賠償では被告側が死亡した場合、自動的に遺産に引き継がれることが保証されているものの、こうした悲劇的な事故の直後で賠償金を追求するＨＰＥの姿勢は支持を得られない可能性が高い。

リンチ氏の遺族の広報担当者はコメントを避けた。英タイムズ紙がこれより先、ＨＰＥの賠償請求について報じていた。

ＨＰＥはリンチ氏とオートノミーの財務トップを相手取り、総額40億ドルの賠償を求めたが、判事は実際にはその額を大幅に下回る可能性が高いとの見解を示していた。

原題：HP to Pursue $4 Billion Damages After Mike Lynch Yacht Death (1)

（抜粋）

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