【広島好き】カープ、交流戦の勝率5割キープに向けて重要な1週間
攻撃陣では、5連勝で一時は首位に立ったチームを牽引した小園、末包昇大が福岡ソフトバンクとの3連戦では、いずれも12打数2安打の打率.167とブレーキになっています。29日に19安打14得点と爆発した打線も、福岡ソフトバンクとの3連戦では、得点は菊池涼介のソロと、田中広輔の起死回生の同点3ランの本塁打によるものだけでした。
最低限のノルマである交流戦勝率5割キープに向けて、今週は重要な1週間となります。マツダスタジアムでのホーム6連戦、相手は北海道日本ハム、千葉ロッテと好調な今季のパ・リーグAクラスの2チーム。特に千葉ロッテは、2日に連勝が止まりましたが、それまで2引き分けを挟んで11連勝と、現在もっとも勢いに乗っているチームと言えるでしょう。
これまでの通算対戦成績は、北海道日本ハムが28勝38敗2分、千葉ロッテも26勝39敗3分と、かなり分の悪い相手であることは間違いありません。昨季はエスコンフィールドで3連勝、ZOZOマリンスタジアムで1勝2敗となっていますが、エスコンFでは2試合はロースコアの1点差ゲームと、接戦になっています。
ZOZOマリンでの1勝も3-2での辛勝で、まさに今季の勝ちパターンとなっている投手が最少失点に抑え、少ないチャンスを確実にものにして1点でも相手を上回るゲーム展開に持ち込むしかないと言えそうです。特に床田、森下が先発予定の北海道日本ハム戦はカード勝ち越しを期待したいところ。相手野手では、現在パ・リーグ首位打者の田宮裕涼に要警戒です。
ロッテは完全試合右腕の佐々木朗希が登録抹消中で、打者も打撃成績で特に秀でた選手はいませんが、11連勝中の10試合が3点差以内の接戦で、特にビハインドでも終盤に追いつく粘りの野球に警戒が必要でしょう。
いずれにしても、マツダスタジアムで戦える交流戦は、今週の6試合が最後で、難敵相手でも最悪3勝3敗の五分で所沢、仙台への遠征に挑みたいものです。
文:大久保泰伸
大久保泰伸