四国最東端の蒲生田岬灯台 初点灯から100周年を記念し内部を一般公開【徳島】
JRT四国放送
徳島県で、そして四国でも最も東に位置する徳島県阿南市椿町の蒲生田岬。 その先端にそびえるのが、蒲生田岬灯台です。 1924年に初めて点灯して以来100年、周辺の海の安全を見守ってきました。 11月4日、100周年を記念して灯台を管理する徳島海上保安部が灯台内部を一般公開し、339人が詰めかけました。 普段見ることができない灯台の内側は、5人入るのが精いっぱいです。 参加者は、職員から灯台について説明を受けました。 (徳島海上保安部の職員) 「上向いて、投光器ドラム缶みたいなやつ。あそこから光が岩礁の方を照らして、船が岩礁に乗り上げないように照らしています。あの上に灯台がある」 蒲生田岬から6km離れた離島・伊島との間の海域は、岩礁の多い海の難所です。 夜になると、灯台の2階にある照射灯が岩礁を照らして、船に注意を呼びかけます。 そして、高さ11.5mの屋上にあるのがLED式の本灯、蒲生田岬の位置を船に伝えるのが役割です。 訪れた灯台ファンたちは、職員の説明に耳を傾けたり、写真を撮ったりしながら、灯台への理解を深めていました。 (参加者) 「けっこう灯りとかの機械があったので、狭いと思った。新しいことが知れて良かった」 「昔の映画で『喜びも悲しみも幾歳月』という映画があった。その映画を観て、灯台の役割をもっと知りたいと思ってきた。教えてもらって、よくわかった」 (徳島海上保安部交通課 野口健太郎課長) 「航海計器発達して、色んなレーダーGPS等が発達してますが、最終的には人の目でしっかりと確認して、変針、位置の確認というのはルールとしてあるので、重要な施設として、しっかりと維持管理していきたい」 イベントの最中には海をパトロールする哨戒機が登場し、灯台の上を雄大に飛んでいきました。