イーサリアムのブテリン氏、一部のレイヤー2機能をメインチェーンに戻す計画を発表
レイヤー2ブロックチェーンの今後の展開は?
ブテリン氏のコメントは、今年デジタル資産市場が上昇する中、イーサリアムブロックチェーンのネイティブトークンであるイーサリアム(ETH)が競合ブロックチェーンのトークンに後れを取っている中で出されたものだ。イーサリアムは84%上昇したが、ソラナ(SOL)は8倍以上、アバランチ(AVAX)は3倍上昇した。ビットコイン(BTC)は153%上昇している。 数年にわたりイーサリアムブロックチェーンの「ロールアップ中心」のロードマップを推進してきたブテリン氏は、自身の新しい計画の下でもレイヤー2ネットワークの役割はまだあるとしている。 ブテリン氏は、「現在レイヤー2チームが独自に実装しているEVM検証機能がプロトコルによって処理されることになるが、レイヤー2プロジェクトは依然として多くの重要な機能を担当することになるだろう」と述べた。 かなり技術的になるが、ブテリン氏によれば、そうした機能には「迅速な事前確認」、「MEV(maximal extractable value:最大抽出可能価値)緩和戦略」、「EVMへの拡張」、「ユーザーと開発者向けの利便性」が含まれるという。 ブテリン氏は、「レイヤー2チームは、ユーザーやプロジェクトをそのエコシステムに引き付け、歓迎されていると感じさせるために多くの仕事をしている」とし、「ネットワーク内でMEVと混雑の際の手数料を得ることでこれに対する補償を受けている。この関係は継続するだろう」と述べた。 |翻訳・編集:林理南|画像:Bradley Keoun/modified by CoinDesk|原文:Ethereum's Buterin Floats Prospect of Taking Some Layer-2 Functions Back on Main Chain
CoinDesk Japan 編集部