地震から1ヶ月...継続して能登半島を応援するにはどうすれば?
能登半島地震が発生してから1か月近く経ちました。先週末からボランティアの活動が本格的に始まったというニュースが報じられ、一律の支援から個別のニーズに合った支援へとシフトしつつあります。その中で能登半島の産品を食べたり買ったりして、長いスパンで支援できる取り組みが注目を集めています。1月29日放送『北野誠のズバリ』では、能登地域の産品を通じて応援できる仕組みなどについて、パーソナリティの大橋麻美子が調べてきた内容を報告しました。 ソファの中に非常食が! ビニール袋で米を炊く!?「防災主婦」のスゴ技テクニックを学ぶ!【動画】
ブランド牡蠣が消滅の危機
能登半島でも七尾湾は特に波が穏やかで、背後に森が広がっているため多くの川が流れ込み、エサとなるプランクトンが豊富で、牡蠣の養殖に適しています。この牡蠣がブランドとなっています。 ただ今回の地震により、養殖場や工場が被災した業者も多く、全国の家庭で牡蠣を食べてもらおうと、「能登かき支援特設サイト」が開設されています。 このサイトでは、七尾市にある牡蠣業者が地震後の現状を文章や写真で伝えていています。例えば、ある会社では梱包作業をしたり資材を保管する倉庫が全壊、現在は作業場の安全を確認しながら出荷体制を整えているそうです。 実は牡蠣の売り上げは1~3月に年間の7割以上を占めており、この時期に売れないと復興どころか倒産してしまう業者もあるとのこと。 七尾市や周辺にあるレストランはまだ開店できない一方で、無事な養殖場もあり、せっかく牡蠣があるのに買い手がいないという状況になっていることから、オンライン販売を開始したそうです。 牡蠣を一斗缶でまとめて販売したり、現在は生産できなくても11月以降に受け取ることを前提に、先払いで業者さんを応援する「未来チケット」というものがあったりします。
温かい食事を提供したい
被災直後はとにかく食料を確保するのが大事ですが、被災生活が長期化してきている中で、自らも被災しながらも「温かい物を届けたい」という思いから、地震直後からシェフが炊き出しを行なっているケースもあるそうです。 その活動に関して、「北陸チャリティーレストラン」というSNSアカウントを開設し、食材調達のための資金やシェフを募集しています。 もともと2016年に発生した熊本地震の時に立ち上げられ、今回の能登地震でも早い時期から活動しています。 そのシェフの方や食材調達に直接支援できるというのが「北陸チャリティーレストラン」です。温かくておいしい食事というのは、被災者の心と身体の健康を守るためにも必要です。