劇場で無防備にお待ちしています!ゴジゲン約2年半ぶりの新作「雲のふち」幕開け
ゴジゲン 第19回公演「雲のふち」が、昨日11月20日に東京・駅前劇場で開幕した。 【画像】ゴジゲン 第19回公演「雲のふち」より。(撮影:関信行)(他10件) これは松居大悟率いるゴジゲンの、約2年半ぶりとなる新作。劇中では、ありふれた日常の中で少しずつ移り変わる人間模様が描かれる。松居が作・演出を手がけ、出演者にはゴジゲンメンバーの東迎昂史郎、松居、本折最強さとし、善雄善雄のほか、客演の山﨑将平、大渕夏子が名を連ねた。 松居は本作の創作過程を「いつものゴジゲンのエチュードから作るスタイルではなく、台本を書き上げてから作りました」と明かし、「今回は客演として山﨑将平さん、大渕夏子さん、というとってもフレッシュなお二人に参加してもらえて、スタッフさんとの連携から作品の強度が増していると思います。君のへこんだ心を膨らませられるだろうか。どんなふうに届くのか、見た人の数だけ感想の花の色が違ってそうでドキドキします。毎日エゴサします」「今後、『雲のふち』のような劇をやることはないので、ぜひこの機会にお越しくださいませ。劇場で無防備にお待ちしています!」と語っている。 上演時間は約1時間30分で、公演は12月1日まで。なお一部公演では、アフタートークが行われる。 ■ 松居大悟コメント 「俺たちは劇団なんだから、言いたいことは、SNSじゃなくて作品で伝えよう」 焦る僕にかけてくれた劇団員の言葉が離れず、ずっと繰り返してきました。 なんでそんな、そうじゃない、だから違うくて、だったらこんな、わからないけど、それでも、何度も何度も何度も何度も言いかけては飲み込んで、書き出しては諌められ、息を吸っても吐くことを忘れてしまうようなバランスの崩れた状態で転がり続けて。この2年半は、劇団としてはとても苦しい時間でした。きっとこれからも苦しいんだと思います。 だったらそんなもの手放してしまえばいい、はずなんかなくて。劇団として劇をすること、お客さんと心を交わすこと、そんな当たり前だけど当たり前じゃないことを大切にしたいです。 「雲のふち」は、いつものゴジゲンのエチュードから作るスタイルではなく、台本を書き上げてから作りました。 初めての試みです。 とうとう開幕します。 開幕するんだとうとう。 劇をどんな思いで作ってきたかは当日パンフレットに書いてますので、続きは劇場で読んでください。とにかく今書いているこの文章は、11月20日からゴジゲンが開幕するから劇場に来てほしい、という君と僕らのハブにするための文章です。それを少し遠回りしながら伝えているところです。 今回は客演として山﨑将平さん、大渕夏子さん、というとってもフレッシュなお二人に参加してもらえて、スタッフさんとの連携から作品の強度が増していると思います。君のへこんだ心を膨らませられるだろうか。どんなふうに届くのか、見た人の数だけ感想の花の色が違ってそうでドキドキします。毎日エゴサします。 そして何より、ゴジゲンにとって、非常に意義深い公演になりそうです。 2年半ぶりということもあって動員には苦戦していますが、どうぞその悩む一歩を踏み出して劇場へ! 当日券は毎回出せますし、上演時間は90~95分です。劇の構造上、一度はもちろん、複数回見ても楽しめるかと思います。 今後、「雲のふち」のような劇をやることはないので、ぜひこの機会にお越しくださいませ。 劇場で無防備にお待ちしています! ■ ゴジゲン 第19回公演「雲のふち」 2024年11月20日(水)~2024年12月1日(日) 東京都 駅前劇場 □ スタッフ 作・演出:松居大悟 □ 出演 東迎昂史郎 / 松居大悟 / 本折最強さとし / 善雄善雄 / 山﨑将平 / 大渕夏子