巨人親善試合開催の台北ドームで水漏れ発生 市、運営業者に改善要求/台湾
(台北中央社)巨人と台湾プロ野球の親善試合が行われた台北市の台北ドームで2日、天井から水が垂れてくるトラブルが発生した。同市の蒋万安(しょうばんあん)市長は4日、市は事態を把握した後すぐにドームの管理・運営を行う遠雄に対応を求めたと明らかにした。今後、安全や消防などの部門も含めた総点検を行い、改善を厳しく要求していく方針を併せて示した。 同ドームでは昨年12月にも同様の水漏れが発生。パイプの接合不備が原因で、遠雄の関係者によれば、問題箇所の修復は完了していたという。 親善試合は2日と3日に行われ、このうち2日の試合には同ドームの供用が始まって以来最多の3万7890人が来場した。 報道陣の取材に応じた蒋氏は、市は同ドームが過去最多の来場者を迎えることを非常に重視していたと言及。開催前に部署をまたいだ会議を2度開いた上で、試合主催者や遠雄に対して準備を徹底して行うよう厳しく求めていたと明かした。 また、2日の試合では入場時の動線にも不備が見られたと説明。市が主催者に翌日までの改善を指示したため、親善試合の第2戦が行われた3日の入場は比較的スムーズに行われたと語った。 同ドームの建設や運営には、民間事業者が建設や供用開始後の管理、運営を担い、一定の期間が経過した後に自治体など公共機関に所有権が移るBOT方式が採られている。蒋氏は、市として今後も監督やさまざまな支援を継続して行っていくとの考えを示した。 (陳昱婷/編集:田中宏樹)