欧州ツアー1年目は“5連敗”で終了 桂川有人「挑戦が楽しい」
◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 事前情報(23日)◇アコーディア・ゴルフ習志野CC(千葉)◇7079yd(パー70) 【画像】桂川有人の「伝説」 桂川有人にとって今季の出場試合は「ZOZOチャンピオンシップ」が最後になる。主戦場のDPワールドツアー(欧州ツアー)で年間ポイントレース上位70人によるプレーオフシリーズ進出を逃しシーズンが終了。日本ツアーでプレーする手もあるが、「今の自分ではちょっと試合に行っても…と思うので」と次週以降は練習に集中するつもりだという。 4月の日欧共催大会「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」で優勝して以降、新天地では苦労が続く。出場11試合(米ツアー共催を含む)で決勝ラウンドを戦ったのは3回だけ。2週前の「フランスオープン」まで5試合、予選落ちを続けて帰国した。 最終目標であるPGAツアーへの“経由地”という認識はあれど、「思ったよりも全体的なレベルは高いと感じた」欧州の舞台。「みんな『こんなコースでもこのスコアでしっかりまとめてくるんだ…』と、すごく勉強になっている。ゴルフ場(のスタイル)が毎回違うので、対応力がないとコースに対応できない」。あらゆる土地、環境に適応できるプレーの引き出しの多さが必要と肌で感じた。 カットラインを見上げる戦いの連続。はた目からは苦しそうに見えても、本人は「楽しんでます。やっぱりゴルフが好きなので」と笑った。「良い成績が出た方が楽しいですけどね。でも、今は新しいところに飛び込んで、挑戦できている楽しさがある」。米下部コーンフェリーツアーで打ちのめされた昨季も糧のひとつ。「行きたくても(簡単には)行けないところで、チャンスをいただいた。ここ数年で成長できたらいい。それがモチベーション」 本大会は2年ぶり2回目の出場。「成長した姿をひとつでも見せられたら。良いプレーをしたいです」。充実のオフを過ごした後は、欧州ツアー2025年シーズンの序盤戦となる今年12月の「ネッドバンクゴルフチャレンジ」(ゲーリー・プレーヤーGC)で南アフリカに渡るつもり。経験豊富な26歳はそんなにヤワじゃない。(千葉県印西市/桂川洋一)