春エギングの攻略法を分かりやすく解説!エギング界の重鎮も「太鼓判」を押すアイテムとは!?
春は大型のアオリイカが釣れるというのはわかっていても、なかなかでかイカがキャッチできない! というアングラーも多いのでは? そこで、数々のでかイカをキャッチしてきたエギング番長こと、重見典宏さんに、本当に重要な、初心者でも実践可能な3つのテクニックを解説してもらいました! これを確実に実行することで、捕獲率はグッとUPすること間違いナシ! 【画像】春エギング攻略法の写真ギャラリー
重見典宏(しげみ・のりひろ)
餌木を使用したイカ釣りにゲームフィッシングの要素を取り入れ、エギングとして確立した元祖エギンガー。人気シリーズエギ番長をプロデュースしたことでも知られる。ゴーセンフィールドスタッフとして、製品のプロデュースにも携わっている。
秋イカ釣りと春イカ釣りは、攻め方が全く違うことをまず認識しよう!
エギングで、手軽に釣果を出したいなら、断然、秋シーズンがオススメとなります。小~中型のアオリイカは、積極的にエギを追いやすいし、水深が浅い場所にもいるので、イカの反応を見ながら釣りができるというのも魅力ですよね。 でも、大型のアオリイカを狙いたいなら、春シーズンとなります。春とひと口に言っても、南北に長い日本列島ですから、そのタイミングにはズレがあります。 沖縄や奄美大島、屋久島、種子島から始まり、暖流の影響下にある九州から、本州日本海側・太平洋側へと波及していきます。おおよそですが、早い地域では12月、1月頃からスタートし、5月、6月頃まで続きます。 では、この秋シーズンのエギングと、春シーズンのエギングがどう違うのかも含め、エギング番長の重見さんにでかイカ狙いの要点を解説してもらいましょう!
要点1:でかイカは「ボトムをしっかり、ゆっくり探る!」
重見「春のでかイカ釣りで釣果が出ないという人がつまずいていることが多いのが、小型の個体と大型の個体とでは、狙い方がそもそも異なることを理解できてない点や」 ――秋シーズンのアオリイカと春の大型アオリイカでは、狙い方が違ってくるんですか? 重見「せや。秋は新子と呼ばれていて、湾の内側や港の中といった、外敵が少ない安全なエリアにおることが多いな。レンジも、浅場の中層や表層におって、エギに対しても警戒心が少なくて積極的に追ってくる」 秋の新子(アオリイカの子供)は港内や湾内などの浅めの安全なエリアにいることが多い。成長して遊泳力がつくと、外海へと繰り出していきます。 ――確かに、秋シーズンのエギングは、初心者でも釣りやすいイメージですね。 重見「その新子が成長して、親イカとなるのが春や。子供のイカと違って、成長して大人になれば警戒心も強くなるから、イージーにエギに飛びつくようなことはせーへんわ。あと、遊泳力もあるから外海で過ごすようにもなるから、狙うエリアも変わってくる」 ――なるほど。具体的には、どういった場所を狙えばいいんですか? 重見「潮通しが良い堤防の外向きの海、あとは産卵場となる藻場へと続くカケアガリとかやな。釣り場を広く俯瞰で見て、イカの動きを予測するんや。深場で過ごす親イカが、産卵や捕食のために浅場へと上がってくるとき、どういうルートを通るかを想定してみる」 ――ちょっと難易度が上がりましたね…。 重見「あとは、潮流もしっかりチェックしておいた方がエエで。海面を見てると、スジ(潮目と呼ばれている)ができてそれが近づいてきたりしたら、ヒット率が上がることが多い」 ――では、エギの操作法は? 重見「基本は、ボトムをしっかり、ゆっくり探る。オレがずっと実践してきてる、でかイカ釣りの基本中の基本やな。移動距離の少ないダートで誘って、フォールでじっくり誘って抱かせる」 ――移動距離の少ないダート? 重見「大きく移動させてしまうと、いいスポットからすぐに外れてしまうからな。そこであみ出したテクニックがスラックジャークや。糸フケを出しておいて、それをパンッと張るようにロッドをシャクる。すると、瞬間的に強い力がエギに伝わってエギはダートするけど、移動する距離は抑えられる」 ――なるほど! スラックジャークって、ボトム付近の大型アオリイカ狙いのためにあみ出されたジャークテクニックだったんですね! 今回の実釣でパートナーをつとめたゴーセンスタッフの岡本さん(写真右)。重見さんが解説してくれている横で、しっかりとキロアップのアオリイカをキャッチ! 使用ラインは「アンサーエギングPE×4」の0.6号。