過去の襲撃事件踏まえ「テロ防止徹底を」 衆院選を前に県警会議(愛媛)
15日公示、27日投開票の衆院選を前に県警は11日、違反取り締まりや要人警護の基本方針確認会議を県警本部で開いた。会議では通例、関係部門幹部と県内16署から署長、刑事課長らが参加するが、選挙活動中に起きた2022年の安倍晋三元首相襲撃事件、23年の岸田文雄前首相襲撃事件後初の大規模国政選挙であることを踏まえ、新たに署の警備担当者も出席。山浦親一本部長は「襲撃を二度と起こさせない強い決意の下、テロなど重大事案の防止徹底を」と指示した。 本部捜査2課などから計97人が出席した。山浦本部長は訓示で、7月に米国でトランプ大統領が銃撃された事件にも触れ「選挙運動中の警護は通常に比べ格段に危険が増す」と指摘。部門や署の垣根を越えた県警一丸となった対応に加え、高所など聴衆がいるエリア以外への警戒や、単独型のテロリスト「ローンオフェンダー」に関する前兆情報共有も求めた。
愛媛新聞社