旧統一教会「被害者の会」富山県でも設立へ「30年経って脱会している人もいる」
■被害者の会には“激励メール”も 相談の多くは高額献金のトラブルやマインドコントロールが解けないといった悩み事ですが、中には、激励のコメントもあると言い、被害者の会の代表として1年3か月にわたり活動してきた橋田さんは─。 橋田さん: 「やっぱり被害者の会を立ち上げることによって高知県知事に会ったりとか、全国発信もできるようになったし、逆に被害者の会を通じて全国からの情報発信とかも、情報も入ってくるようになりましたし、立ち上げて本当に良かったなと」 富山で被害者の会立ち上げを目指す男性については─。 橋田さん: 「いろんなことを情報交換しながら本当に彼自身が人を救いたいという気持ちが僕には伝わってきます。富山には彼が僕は絶対必要であるし、最後まで彼には富山で頑張ってほしい」 3月、富山県知事選挙への再選出馬を表明した新田知事。前回選挙で旧統一教会の関連団体から選挙応援を受け、今も教団との関係断絶を明言していません。 妹が元信者の男性も橋田さんのように被害者の救済を県知事へ申し入れようとしましたが、旧統一教会を巡る発言を受けて断念したと言います。 記者: 「関連団体から選挙応援の申し入れがあった場合は断るのか、受け入れるのか」 新田知事: 「もし(選挙応援の申し入れが)来たらその時に考えたいと思います」 妹が元信者の男性: 「『その時に考えます』。そういう言葉聞くと私たちはすごくショックで、なぜそこで応援の協力があっても断ります、断絶しますと言わないのか。私たちが投票した1票を返してください。みなさんそう言われます」 男性は、年内にも富山県で被害者の会を立ち上げる予定で、電話やメールでの相談を通じて献金の返還請求や社会復帰のサポート、心のケアに取り組みたいとしています。 妹が元信者の男性: 「とにかく今被害に遭ってる方たちは諦めないでください。10年、20年、30年経っても脱会されてる方も大勢います。とにかく1人で悩まないで相談していただきたいということです」 富山県内には旧統一教会の被害相談窓口として県消費生活センターや法テラスなどがありますが、公的な窓口では個人情報保護の観点から被害者同士が連絡を取り合うことが難しいといいます。男性は、被害者の会を通じて同じ苦しみを持つ人たちがつながれば互いに励まし合いながら前に進めると話しています。
チューリップテレビ