「なんで普通に戦えるの?」物理法則を無視したコスチュームが忘れがたいキャラ
シンプルゆえの違和感?
●『NARUTO』大蛇丸 1999年から2014年にかけて「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載されたマンガ『NARUTO』(作:岸本斉史)にも、多くの個性的なキャラクターが登場しており、特に服装の面で異彩を放つのが元木ノ葉の忍で音隠れの里の創設者である「大蛇丸」です。 大蛇丸のコスチュームは、薄茶色の長いローブに紫色の帯を締めたシンプルなスタイルとなっています。この帯はファンの間で「しめ縄」と呼ばれているように、帯というよりもかなり太い縄のようなものが、腰元に「逆さ蝶結び」で結ばれているのが特徴です。 大蛇丸の服装に対しては、たびたび「めちゃめちゃ重そうだけどひっくり返ったりしないのかな?」「忍者なのに動きにくくないの?」と、戦闘時の機動力に対して疑問を持つ声があがっています。 第262話「大蛇丸VS人柱力」を振り返ると、華麗にバク宙を繰り返し、攻撃を避けており、見た目ほど動きにくさを感じる仕様ではないようです。ただし、現実世界では、その形状を維持するのは困難で、普通の布や紐ではすぐに垂れ下がってしまい、背中側の逆さ蝶結びを保つことはできません。かといって、形状を保つために本物のしめ縄と同様に硬くて太い縄を使った場合、重さで腰からずり落ちてしまうので、物理的法則は無視したコスチュームといえるでしょう。 物理的法則を無視したアニメの服装は、「再現可能なのか?」という視点で想像を膨らませてみると、新たな発見があるかもしれません。
LUIS FIELD