3月8日は女性の地位向上などを目指す「国際女性デー」です。福岡の商業施設で、女性の悩みを技術で解決する「フェムテック」の関連商品などを紹介するイベントが開かれました。 ■財津ひろみアナウンサー 「福岡市のイオンモールできょうからフェムテックイベントが始まりました。多くの女性客が立ち止まって話を聞いています。」 フェムテックの関連商品などを紹介するイベントは、福岡市西区のイオンモール福岡伊都で8日から開催されています。 フェムテックとは女性＝フィメールと、技術＝テクノロジーを掛け合わせた言葉で「生理」や「妊活」「更年期」などの、女性の健康課題を技術で解決するサービスや製品のことを指します。 ■財津アナウンサー 「シリコンのつりがね状のこれは何ですか？」 ■ユニチャーム・佐藤彩夏さん 「月経カップといいます。折りたたんで入れて、自動的に開いて、ここに経血がたまります。」 ■財津アナウンサー 「痛くないんですか。」 ■佐藤さん 「無感覚ゾーンというところに到達すれば痛くないです。」 生理ナプキンの代わりに経血をためるシリコンカップは、煮沸して繰り返し使え、長く使えば経済的であることや漏れにくさが特徴です。 こちらは、去年11月に日本で初めて発売された「妊活のタイミングがわかるおりものシート」です。 妊娠の可能性が高い時期に排出される、おりものの成分に反応して、シートの表面に2本の線が現れるようになっています。普段の生活の中で妊活しやすく工夫されています。 ■訪れた人 「デリケートゾーンのソープやクリームがありますよって案内された。なかなか自分から知識もないし、ぐいぐい行くわけにもいかないけど、イベントがあると知るきっかけになる。」 「フェムテック」が注目されている背景には、国が女性の活躍を推進していることがあります。 ■日本フェムテック協会代表理事・山田奈央子さん 「生理痛で仕事を休まなければとか、パフォーマンスが上がらないことが原因で、女性の経済損失が年間5000億円あると言われている。女性の健康課題を解決していかないと、活躍できる女性が増えていかないという社会的背景があります。男性も自分事化していかないといけない。」 「フェムテック」の関連イベントを初めて開催した主催者に狙いを聞きました。 ■イオン九州 H＆BC商品部・臺（だい）慎太郎さん 「フェムテックという女性の課題が少し恥ずかしい、言いにくい、相談しにくいというのを逆にオープンにしたい。決して恥ずかしいことではなくて、ちゃんと相談できる環境があるようにしたい。」 このイベントは9日まで開催されています。