【THRJ独占インタビュー】ノーマン・リーダス「日本は思い入れのある大好きな場所」(後半)
―『ビアード・パパ』ですか?
それだ!すごく美味しくて、もりもり食べていたら、それが日本のファンの間でミームになったみたいなんだ。あれ美味しいよね。また食べたいな。
― 大阪コミコンには、ご友人の小島秀夫監督も参加されます。彼にはもう会いましたか?それとも大阪で再会するのでしょうか?
ああ、大阪で再会したらディナーにでも行くと思う。彼とは今までよく一緒に仕事をしてきた。この間はニューヨークのスタジオで『デス・ストランディング』の撮影をした。彼は素晴らしい人だよ。
― マッツ・ミケルセン氏と小島秀夫監督のコラボ・ステージが開催されるようですね。ご自身の参加の予定は?
ぜひ“お邪魔”したいな。客席に紛れて、くだらない質問でもしようかな(笑) マッツともとても仲が良いよ。彼は本当にクールだ。会うのが楽しみだよ。 今後のプロジェクトについて
― 日本のファンは、あなたの個展(写真展)の開催も期待しているようです。今後、個展を日本で開く可能性はありますか?
実は来週、東京で個展「IN TRANSIT」を開く予定だ。まだ公表はしていないんだけどね。 パリ開催の時は、事前にSNSで告知をしたら、人が集まりすぎて警察が公道を閉鎖しなければならなかった。だから今は秘密にしておいて、個展はゲリラ開催する予定なんだ。 (ノーマン・リーダス写真展「IN TRANSIT」は2024年5月17日–26日に渋谷で開催)
― 最後に、今後のプロジェクトに関して、これまでお話されたことがないエピソードがあれば教えてください。
もちろん。6月には、映画『The Bikeriders(原題)』がアメリカで公開されるよ。主演のオースティン・バトラー&トム・ハーディをはじめ、ジョディ・カマー、マイケル・シャノンなど、素晴らしい俳優たちが大集結した作品になっている。 この映画の撮影時期は、パリでロケをしていた『ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン』と被っていたから、フランスとアメリカ(オハイオ)を行ったり来たりしていたんだ。 予告編に映っているけれど、とても奇妙な姿に変身しているから、誰もそれが僕だってわからないと思う。 この役のオファーは、本作のジェフ・ニコルズ監督とカンヌ映画祭で対面した時にもらったんだ。でも、脚本を読んで「わお、イケメン俳優ばかり出演してるじゃないか」って思った。だから、ジェフに「少し試したいことがある」って伝えたんだ。彼は、好きなようにやってよって応えてくれた。 特殊メイクのグレゴリー・ニコテロに頼んで、ぼろぼろの歯、もじゃもじゃの髭と髪を用意してもらった。カリフォルニアからオハイオに来た「ヘルズ・エンジェルズ」の一員を演じたよ。 最初の撮影はキャストと対面する前だった。僕は丘の上からバイクに乗ってエキストラの間を走り抜けた。 “狂人”のような格好をして、バイクで丘を駆け降りてきた僕は、ベンチに座っていたキャストの方に近づいていったんだ。トムやオースティンたちは、「一体あいつは何をしているんだ?」っていう顔をしていたよ。 それが僕の第一印象だったにも関わらず、最終的にはみんなと仲良くなれたからよかった。 あと、『ジョン・ウィック』シリーズのスピンオフ映画『バレリーナ』の撮影も完了したばかりだ。ちょうど日本に来る直前、ブダペストで追加のアクションシーンを撮影していた。プロの武道家との撮影で、彼に頭や脇腹を蹴られ続けたよ。実は今も肘が痛いんだ。 映画だけでなく、テレビ番組、写真や本などのプロジェクトもこれから公開されるから、楽しみにしていてほしい。 -本インタビューの様子はTHRJ公式YouTubeにて公開中。- 取材・記事:The Hollywood Reporter Japan 山口 京香 / Kai Yamaguchi
The Hollywood Reporter Japan 山口 京香/Kai Yamaguchi