「役者を遊ばせてくれる」スピルバーグ監督の魅力をアカデミー賞俳優が語る
オスカー俳優の複雑な家庭環境がBFGの演技に生きている
スピルバーグ監督の伝統と最新テクノロジー、そしてマークの確かな演技力が結集した『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』。劇中では、好奇心旺盛な少女ソフィーと、BFGと呼ばれる巨人というまったく共通点のない二人が心通わせる物語が展開されるが、 「僕が結婚した奥さんには3歳と7歳の連れ子がいたんです。それまで僕は独り身だったので、急にできた娘たちと関係を築かなければいけなかった。まさにソフィーとBFGの関係と一緒だね」とマークは語る。 続けて「娘たちは、妻の前の夫、つまり実の父親とも良好な関係だった。しかも彼女たちの実の父親は建築家で毎朝仕事に行って、きちんと帰ってくるような人。一方の僕は当時28歳でしたが、演劇をやっていたので、かなりハチャメチャな生活でした。娘たちも戸惑ったと思います。なかなか複雑な関係で、そういう部分もこの作品と似ていたので役作りに自分の実体験は反映させた部分もありました」 スピルバーグ監督ならではのファンタジックでやさしいストーリーが展開する『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』。マークのこうしたバックボーンを知ったうえで作品を観ると、より一層味わい深い見方ができるかもしれない。 (取材・文・写真:磯部正和) 『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』は9月17日(土)全国ロードショー