「コーナーに移動するか、DHか」満身創痍のトラウトがコンバートを受けいれを表明 守備負担を減らすため「あらゆる可能性を検討する」
球界屈指のスラッガーも、キャリアの大きな曲がり角を迎えているようだ。 エンゼルスのマイク・トラウトが、来季、センター以外へのコンバートを命じられた場合は応じ、また指名打者でも出場の意思があると語ったことが報じられている。米国内のインタビューでトラウト自身が述べたとして、米メディア『MLB Trade Rumors』でもコメントを大きく取り上げている。 【動画】トラウトが12年ぶりとなる先頭打者アーチを放ったシーン これまで、エンゼルスの主力選手として、長くセンターのポジションでプレーしてきたトラウトだが、近年は毎シーズン、各箇所の怪我に悩まされてきた。今季も4月下旬に左ひざを痛め故障者リスト入りとなり、手術を受けたものの、現在まで復帰に至っていない。『MLB Trade Rumors』の中では、「3度のMVP受賞者は、健康を維持するためにポジション変更の可能性を前向きに検討していると示唆した」と伝えており、やはりより多くの出場機会を得るために、故障を繰り返してきたフィジカルへの負担を減らすことが目的のようだ。 同メディアでは、「11回のオールスターゲーム出場選手は、自身をフィールドに残すために『あらゆる可能性を検討する』と話した」とトラウトの言葉を紹介している他、「コーナー(外野両翼)に移動するか、DHとして出場機会を増やすか、いずれにしても球団にプランを任せるつもりだ」と心境を明かしたとも記している。 その上で同メディアは、「将来の殿堂入り選手であるトラウトがコンバートについて、まだGMのペリー・ミナシアンや球団スタッフと話し合いを行っていないようだが、それがオフシーズンに向けての重要なストーリーとなる可能性もある」と指摘。また、過去には打撃時での負傷も経験していることから、必ずしもポジション変更ですべてのアクシデントが避けられるわけでは無いと論じながらも、「それでも、守備の負担を軽減すれば、身体にかかる負担をいくらか減らすことができ、打席に立つ機会を増やすことができるだろう」と見通している。 今季がMLBキャリア14年目、先月には33歳を迎えたトラウトが、起用法への柔軟な姿勢を示したことは自身のためであるとともに、低迷が続くチームにより多くの勝利をもらすための決断に他ならない。そしてどのような形であれこの先も長く、その驚異的なバッティングがみられるものと多くのファンは信じている。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]