【故郷に恩返しを】スポーツクライミング伊藤ふたば選手が出身地盛岡市でイベント開催 自身が初めて企画
TVIテレビ岩手
岩手県盛岡市出身の伊藤ふたば選手が初めて企画したスポーツクライミングの体験イベントが4日、行われました。ふるさとに恩返しをしたいという気持ちを込め、伊藤選手が新たな一歩を踏み出しました。 大会の時の引き締まった表情とは違い、楽しそうな笑顔の伊藤ふたば選手。4日、初めて地元盛岡で自分が企画したイベントを開きました。 伊藤ふたば選手 「事前に私が課題をつくったので、みなさんで楽しく登れたらと思う」 イベントには県の内外から60人が参加し、5メートルほどの高さの壁を登りました。 伊藤選手がこのイベントを開いた理由…。それは、生まれ育った盛岡にクライミングを通じて恩返ししたいという思いからでした。 伊藤ふたば選手 「わたしもプロとして活動してきてクライミングを地元に広げるということは、自分にとっても大切な活動だと感じていたので、クライミングのモチベーションが上がったりとか、これからクライミング続けていきたいという子がどんどん増えていけばいいと思っている」 父親の影響で小学3年生のときにクライミングを始め、中学生のときに、国内最高峰のボルダージャパンカップや、年代別の世界ユース選手権で優勝。現在もトップ選手として活動している伊藤選手。 イベントでは、体の使い方を丁寧に教えたり、掛け声で参加者の挑戦を後押ししました。 そして最後まで登った人にはグータッチ。積極的にコミュニケーションを取っていました。 仙台から参加の小学生 「教え方がうまくて良かった」 釜石から参加の中学生 「世界的に有名な選手から教えてもらったことをうれしく思うし、自分も伊藤ふたば選手のように世界で活躍できる選手になりたい」 伊藤ふたば選手 「きょうが初めてという子どももたくさんいたが、一生懸命トライしていたり、楽しかったと言って帰ってくれる子もたくさんいたので、うれしかった(参加者の)モチベーションがあったと思ったので、わたしも大きな刺激をもらった」 選手としてもさらなる高みを目指しています。 伊藤ふたば選手 「選考大会をしっかり勝って日本代表に選ばれて来年、W杯と世界選手権があるので、それに向けてトレーニングしている」 今後もスポーツクライミングの魅力を広げる活動をしていきたいという伊藤選手。その目は、世界、そして未来を見据えています。