平均飛距離250y台でも4位で予選通過 52歳・横田真一にかかる大記録とは
<関西オープン 2日目◇17日◇名神八日市カントリー倶楽部(滋賀県)◇6869ヤード・パー70> 【無料LIVE配信】平田憲聖、清水大成ら若手と片山晋呉、横田真一がバチバチ対決 52歳の横田真一が関西を沸かせている。初日「67」をマークして4位タイとレギュラーツアーでは9年ぶりにひとケタ順位の好発進を見せると、第2ラウンドは「68」で回り、首位と4打差のトータル5アンダー・4位タイで、2年ぶりに決勝ラウンドに進出した。 インの10番から出た横田は、4ホール目の13番パー3(実測163ヤード)で見せ場を作った。7番アイアンで打った1打目はグリーンに着弾すると手前から転がってカップイン。レギュラーツアーでは2009年の「三菱ダイヤモンドカップ」の第4ラウンド以来、15年ぶり5度目のホールインワンを達成した。52歳101日での達成は、ツアー史上9番目の年長記録となった。 1イーグル・2バーディ・2ボギーでラウンドを終えると、「全体的にショットもいいし、ミスパットも入りましたし、流れがいいですね」と2日間の安定したプレーを振り返る。 決勝ラウンドに進出した選手の部門別データを見ると、横田のドライビングディスタンスは256.82ヤードで最下位の68位。1位の永野竜太郎は314.55ヤードと60ヤード近く差があり、全選手平均の283・39ヤードを27ヤードも下回っている。それでもパーキープ率91.667%で4位タイとボギーをたたかない。ベテランの経験と技術、大事なところで決めるパッティングで上位につけている。 テレビ解説を務める先輩プロの細川和彦が「横田シンジさん、どうしたんですか?」と問いかけると、横田は「別人が舞い降りてきて、どうしようかなと」と返しを見せる場面も。「本当に優勝目指してがんばって」と細川がエールを送ると「ほど遠いと思いますが…」と笑みを見せるが確かな手応えはある。 予選を終えたばかりでまだ気が早いが、横田が優勝となると52歳103日での達成となり、中嶋常幸の52歳23日を上回り、尾崎将司(55歳241日)、杉原輝雄(53歳178日)に次ぐ3番目の年長者記録となる。 また、横田自身は2010年「キヤノンオープン」以来、13年222日ぶりの優勝となる。優勝から優勝の期間は、長谷川勝治が持つ13年82日を記録する史上最長ブランク優勝となる。残り2日、日本ゴルフ界を沸かせてもらいましょう。