そろそろ迎春ムード「マツの競り」 今年はやや安値か
正月飾りに欠かせない松の競り「松市」が、宇治市伊勢田町の大原総合花き市場で開かれた。青々とした松が次々と競り落とされ、市場は早くも迎春ムードに包まれた。 今年は昨年より3万本多い18万本を、兵庫県、千葉県、茨木県、香川県、木津川市などから入荷した。大きな枝ぶりの「門松」や、生け花に使われる「大王松」、盆栽でよく見られる「五用松」など、さまざまな種類の松がそろった。 午前10時に競りが始まると、競り人の「鮮度いいよ」「なんぼ、なんぼ」という威勢の良いかけ声が響いた。京都や大阪の小売店など約50人が参加し、松を競り合った。 今年は、例年よりやや安値で取引された。同市場の担当者は「高温の影響を受けたが、品質は高いものが多かった」と話した。