大会前は賞金8位の岩本俊介 二予敗退で賞金加算失敗も魂の先行勝負「こんな状態の僕に2人も付いてくれて」/弥彦競輪G1・寛仁親王牌
弥彦競輪「寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GI)」は19日、3日目を開催。4Rの選抜に出場した岩本俊介(40歳・千葉=94期)と内藤秀久(42歳・神奈川=89期)に話を聞いた。 共同通信社杯の初日に落車し今シリーズが復帰戦だった岩本俊介は、初日の選抜予選、2日目の二次予選Bでいずれも8着に敗れ賞金加算に失敗。しかしこの日は魂の先行勝負で内藤秀久とのワンツーを決めた。 「こんな状態の僕に2人も付いてくれたし気合は入っていました。良いペースで駆けられたし後ろも援護してくれた。2日目に切られて失敗してしまったので、その反省を生かして走れたと思う。先行できて残れたし気持ちも状態も上向いています。とにかく後ろの内藤さん、岡村潤さんのおかげです」
2日目に落車していた内藤は岩本をゴール寸前で差し切って、手負いの身ながら白星を挙げた。レース後のインタビューでは開口一番「岩本君は今までで一番気合が入っていた」と明かした。 「作戦の段階から岩本君の気合がすごかった。自分は脚もないし車間も空けられないと思ったので、とにかく(別線が巻き返してきたら)一発もっていってそこで(脚が)売り切れてもしょうがない、くらいの感じだったんですけど、なんだかうまくいきました。(落車の影響で)首は痛いけど走っちゃえばわからないです」と熱きファイターは振り返った。(netkeirin特派員)