「バイクは第1通行帯を走れ」 沖縄県だけの交通ルール 完全撤廃に向けて入札始まる
完全撤去は工事完了次第 標識が設置している間は違反に問われることも
それが完全撤去に至ったのは、3月28日に成立した2024年度の当初予算で、この規制に関する規制標識や道路標示の撤去のための予算が認められたためです。ただ、撤去方針が決まっただけで、実際の交通ルールの変更は、まだ先です。道路上に設置された標識や路面標示が変わらない限り、その指示に従って走行する義務があります。 県外からのライダーでも、地元と変わることのない交通ルールで走ることができるのはいつのになるのでしょうか。 沖縄県警は4月10日と4月26日に「道路標識標示消去工事」の入札公告を県警ウェブサイトに公表しました。道路標識標示の消去と補修工事の請負を内容とする一般競争入札で、これにより施工業者が選定されます。 「2区間ある予定区間で施工業者が決定し、その工事計画に基づいて標識などが撤去される。それが決まらない限りは、規制解除の具体的な日程は申し上げにくい」と、公告元の沖縄県警の担当者は話します。 「バイクは第1通行帯を走れ」という指示は、通行区分指定の標識で示されています。交差点の横断歩道橋に信号などと並んで、あるいは、路上をまたぐ形でポールに取り付けられている場合もあります。また、かなり削れかかっていますが、道路の路面標示で第1通行帯以外には「二輪を除く」と標示されています。「道路標識標示消去工事」で、これらの設置物が撤去されたときが、ローカルルール完全撤廃の日です。 春の大型連休には間に合いませんでしたが、夏休みまでには交通違反の心配がない交通ルールが実現するかもしれません。
中島みなみ