【AJCC】参考レース振り返り データ拮抗も安定感抜群ボッケリーニに熱視線、マイネルウィルトスは距離短縮や雨天も歓迎
ジャパンC【データ:C メンバーレベル:S】
過去10年の成績【0-0-2-3】勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率40.0% 5頭が出走して3着内への好走は2016年ショウナンバッハと2023年ユーバーレーベンの2頭で、ともに3着という結果だった。それ以外の3頭も全て5着以内と、総合的に見ると安定した結果を残している。 レースは大逃げを見せたパンサラッサが1000mを57.6で通過して直線へと向いたが、道中3番手から運んだイクイノックスが残り250mで前を捉えると、三冠牝馬リバティアイランドらを全く寄せつけず。勝ちタイム2:21.8で4馬身差をつける圧巻の走りを披露した。 ショウナンバシットは8番手を追走するも、イクイノックスからは2.0秒差の11着。先週末の日経新春杯にも登録があったが、こちらに矛先を向けた。中山コースでは重馬場の皐月賞で5着という実績があり、稍重の若葉Sも勝利するなど道悪はめっぽう得意。週末の天気は味方しそうだ。
アルゼンチン共和国杯【データ:C メンバーレベル:B】
過去10年の成績【0-0-1-7】勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率12.5% 8頭の出走があり、3着内への好走は2021年の3着馬ラストドラフトのみとなっている。 レースはアフリカンゴールドが逃げて1100m通過が1:07.0。直線はずらっと横に広がる展開で外からマイネルウィルトスが一旦は先頭へ。しかし、内からゼッフィーロがJ.モレイラ騎手の見事な手綱捌きに導かれて馬群を突き抜けた。勝ちタイム2:29.9での決着だった。 チャックネイトは道中8番手を追走。直線は馬群を捌くのにややモタついたが、勝ち馬から0.2秒差の3着に入った。頭数が少ないのはプラス材料、スムーズなら今回も相手なりに走ってくるだろう。
秋華賞【データ:なし メンバーレベル:A】
過去10年で出走馬なし 稍重で行われた秋華賞はコナコーストが逃げ、2番手ミシシッピテソーロがピタッとマークする展開で1000m通過は1:01.9。大外から4角3番手までポジションを押し上げたリバティアイランドが直線で早め先頭に躍り出ると、そのまま押し切った。勝ちタイムは2:01.1、ただ一頭差を詰めてきたマスクトディーヴァを1馬身差凌いで牝馬三冠を達成した。 5着モリアーナは、中団やや後方を追走。終始内にこだわった騎乗で直線は一旦進路が狭くなる場面もあったが、強引にこじ開けて勝ち馬からは0.6秒差だった。しかし、3着ハーパーとは0.1秒差、そのハーパーは次走エリザベス女王杯でも3着に好走している。2200mは初距離となるが、展開がはまれば一発の可能性を秘めている。 ライタープロフィール 三木俊幸 編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。
三木俊幸