弘南鉄道大鰐線車両のコンセプトルーム 弘前市のホテルに誕生 「鉄道に関わる全てを感じられる部屋」
青森朝日放送
弘前市のホテルに弘南鉄道大鰐線の懐かしい車両をテーマにしたコンセプトルームが完成しました。 スナックをリノベーションした部屋に泊まれる弘前市鍛治町の「GOOD OLD HOTEL」。そこに、新たに誕生した部屋の名前は「鉄子」。 その中は…。 かつて大鰐線を走っていた車両「6000系」をイメージしたコンセプトルームです。 6000系は、関東の東京急行電鉄で1960年からおよそ30年にわたって使われた車両です。そのうち、1988年から弘南鉄道に譲渡された車両は大鰐線で活躍し、2014年に引退しました。 コンセプトルームの壁には、車両の先頭部分をあしらったイラストの他、関東を走っていた時代そのままの「つり革」や座席、さらに天井には扇風機まで設置されていて、運行されていた当時の雰囲気を感じることができます。 鉄道ファンにはたまらないこの部屋に、最初の宿泊者として招待されたのが…。 【南田裕介さん】 「ちょっと角ばってるんですよね。ちょっと上の方が狭くなっているところをここで再現されてまして、この手すりをそのまま持ってきたってことを考えると、それは必然であると」 テレビ番組の鉄道特集などにも出演する、芸能プロダクション ホリプロのマネージャーで鉄道大好き、南田裕介さんです。 【南田裕介さん】 (Q.部屋の扉を開けた瞬間)「よくこれ…、よくやったなって思いましたね」 「ドアの付近に行くと、隙間風が当然入ってくる訳ですね。暖房で暖めていた室内と隙間風っていうのが、冬に電車に乗っているような、そんな感覚になるんですよ」 「鉄道が好きな方はもちろんですけれども、昭和レトロですとか、昔のものに触れたい方とかはぜひおすすめしたいと思いますね」 南田さんも太鼓判のこの部屋、1部屋1泊2万円からとなっています。ホテルのホームページから予約を受け付けています。 ちなみに南田さんは、この後弘南線の弘前駅へ。ラッセル車「キ104」に乗車しました。 【南田裕介さん】 「ここに何人乗るんですか?2人ですか?」 【弘南鉄道社員】 「2人です。2人だけです」 【南田裕介さん】 「右の人と左の人と」 【弘南鉄道社員】 「左と、右と真ん中」 【南田裕介さん】 「右の人がこれ(レバー)2つやる」 【弘南鉄道社員】 「2つやるんです」 南田さんは、沿線の景色について案内を受けながら、およそ1時間の列車旅を楽しんでいました。 【南田裕介さん】 「どれだけ雪降っても列車を動かすぞっていう、ずっとこの路線を守ってきたラッセル車の意気込みみたいなものを感じられましたよ」 南田さんは、弘南鉄道を含むローカル線の現状について「鉄道はお客さんが乗って初めて収益になる。普段、車を利用している沿線の人も1年に1回は鉄道を利用して鉄道がある意義を考えてもらえば、もしかしたら未来も変わってくるのかな」と話していました。