「お祓いに行ってきた」臼井麗香が9位タイに浮上 “必勝祈願ではない”思わず心配になる理由とは?
メルセデス・ランキングは一切意識していない
◆国内女子プロゴルフ 樋口久子 三菱電機レディス 10月25~27日 武蔵丘ゴルフコース(埼玉県) 6650ヤード・パー72 【写真】「お嬢様みたい!!」と話題に 流し目で色っぽいしぐさを見せた臼井麗香の“ドレスアップ”ショット これが実際の投稿です
国内女子ツアー第33戦「樋口久子 三菱電機レディス」第2日、岩井千怜が通算12アンダーで首位浮上。1打差の2位には通算11アンダーの岡山絵里。「67」で回った臼井麗香が通算7アンダーで9位タイに浮上してきた。
「実は今週の月曜日に神社へお祓いに行ってきたんです」 いきなり衝撃的な発言をしたのが臼井麗香だ。てっきり先週まで6試合連続で予選落ちしていたので、その流れを変えたいのかと思いきや、とんでもなかった。「不慮の事故が1週間のうちに4件ぐらい続いてしまって、このままだと自分が死ぬんじゃないかと思ったんです」。聞けば、そこまで大げさな事故ではないが、自動車のタイヤがパンクしたり、飛び石がフロントガラスに当たって割れたりするなど、確かに気になるレベルだ。しかも、短いスパンでそのようなことが続いたので不吉に思ったらしい。 「正式なお祓いですよ。神具を使った本格的なものです。生まれて初めてお祓いをしてもらいました」 他人から見れば小さなことでも、本人にとっては重大なことはよくある。たとえタイヤのパンクやフロントガラスが割れたことでも初めて体験したら不吉に思うだろう。 お祓いの効果があったのかどうかは分からないが、火曜日以降は不吉なことは何もないという。となれば、あとは自分のゴルフに集中するだけ。初日は前半でスコアを5つ伸ばしながら、後半に3つ落としてしまった。 「前半のハーフを終了して、次のハーフをスタートするまでの間に結構な雨が降ったんです。それでグリーンのタッチが変わってしまったのが……」 臼井の場合、スタート前の練習グリーンでその日の距離感を確認する。好調だったタッチが雨による微妙なグリーンの変化によって、後半は合わなくなった。グリーンが重たくなり、カップまで届かないホールが続いたため、インパクトでパンチが入ってしまったのだ。 第2日は雨も降らず、1日中同じタッチでストロークできたことで、6つのバーディーを奪い「67」でのラウンドにつながった。 「もともとパットの調子はよかったので、1日中同じイメージでストロークできたのは大きいです」と笑顔を見せた。後半はバーディーを1つしか奪えなかったが、その原因はパットよりもドライバーショットにあるという。 「カチャカチャがついているので、ついいろいろ試してみた結果、どれが自分に合っているのか分からなくなったんです。今日はこれからしっかりとチェックします」。自分にとってベストなスペックで最終日を迎えるつもりとのこと。 現在メルセデス・ランキング48位にいる臼井だが、50位以内に入らなければとは一切意識していない。 「そこを見てゴルフをやっていても楽しくないですし、せっかくトーナメントに出場しているんですから、優勝だけを考えたいです」 首位とは5打差の9位タイだが、ゴルフは何があるか分からない。最終日は最後まであきらめずにトップグループに食らいついていく。
臼井 麗香(うすい・れいか)
1998年12月7日生まれ、栃木県出身。渋野日向子、畑岡奈紗、原英莉花らツアーを席巻してる「黄金世代」の一人。2018年にプロ入り。24年「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」で黄金世代14人目の初優勝を飾った。愛称は「レイチェル」。
山西英希