50代中心で始めた実行委員が高齢化…紅葉の名所で25年続いたライトアップが今年で見納め「町が元気になった」
水野さん: 「使命感というと大きなことですけど、これだけの公園があるということはなんとしてでも維持したい。やっぱり曽木町の宝、土岐市の宝」
■実行委員会メンバーの高齢化が進みライトアップは今年が最後
ライトアップは、たまたまライトで紅葉を照らしていた地元の若者が、水面に映った美しい「逆さもみじ」に気づいたことがきっかけで始まったという。
今や東海地方を代表する紅葉の名所として全国にその名を知られるまでになったが、ライトアップは今回2023年が最後の開催だ。 当初50代が中心だった実行委員会のメンバーは高齢化が進み、ほとんどが60~70代になった。公園の整備やライトなどの維持管理が難しくなり、やめることになった。
水野さん: 「今までも抜いていませんけど、今年は最後だから手を抜かずに最後のライトアップを、来ていただいた方におもてなしをしようということをみんなに話しています」 ボランティアの女性: 「みなさん楽しみにして来てくださるでしょ。最後やでがんばろうっていう感じです」 別のボランティアの女性: 「やっぱりきれいにしたい、みんなが来てもらうのに」 紅葉が徐々に進んできた11月12日。この日はライトアップに向け、最後の準備を行っていた。電源ケーブルを伸ばし、ライトを設置。手際よくこなしていく。
ライトの設置方法にもこだわりがあった。 水野さん: 「もみじが池に映る(ライトの)方向はどこがいいか。葉っぱにきれいに(ライトが)映ると池にきれいに映る。それは経験でやらんとすごく難しい、セッティングが一番大事」 8時間かけてみんなで300個のライトを設置した。
■迎えた初日 昼から公園の入口には紅葉目的の行列
そして11月18日、土曜日。地元の人たちで準備をしてきた「ライトアップ」の初日を迎え、公園の入口には長い行列ができた。
真っ赤に燃えるもみじが観光客を迎える。
昼の「逆さもみじ」は夜とはまた異なる趣がある。
愛知県長久手市から来た男性: 「昔ちょっと来て、雰囲気が良かったのでみんなで来ようと」 一緒に来た女性: 「ライトアップ用に池の水とかも張ってあるのかな。夜は混むかなと思って昼間に来ました」 名古屋市から来た男性: 「ライトアップが今年で最後なのでやって来ました。子供たちにも見せてあげたいなと思って」 西尾市から来た男性 「池に映った逆さもみじがキレイで、もう一周しようかなというぐらい」 一緒に来た女性: 「ライトアップが今年で終わりっていうのをテレビで見たので、せっかくなので」