2年ぶり開幕投手の東克樹、「DeNAの絶対的左腕エース」になるための条件とは?
2024年のプロ野球も開幕まであと僅かとなり、多くの球団で開幕投手が公表されている。 【一覧】DeNAの過去10年の開幕投手 DeNAの三浦 大輔監督は東 克樹投手(愛工大名電出身)を開幕投手に指名した。東にとって2022年以来、2年ぶり2度目の開幕投手となる。 東はルーキーイヤーの2018年に11勝5敗、防御率2.45で新人王を受賞したが、肘の故障もあり以降は低迷。2019年~2022年までの4年間ではわずか6勝にとどまっていた。しかし昨年は24試合に登板し172.1回を投げ、16勝3敗、防御率1.98と復活。最多勝と最高勝率のタイトルを獲得した。そのため今年の開幕投手に選ばれたことに驚きはない。 過去のDeNAの開幕投手では、2017年の石田 健大投手(広島工出身)以降、今永 昇太投手(北筑出身)、濵口 遥大投手(三養基高出身)そして東と、7年連続で左腕が開幕投手を務めている。今季、東が予定通り先発すれば8年連続となる。 しかし複数年連続となると、2017年と2018年の石田、2019年と2020年の今永の2年連続が最長で、長きにわたって左腕が絶対的な存在とはなっていない。 前身球団を含めて、それ以前の左腕では山本 省吾、藤井 秀悟、吉見 祐治、野村 弘樹、古くは権藤 正利らが開幕投手を任されてきた。しかし3年以上連続で開幕投手を務めたことはなかった。 一方の右腕では、遠藤 一彦が5年連続、平松 政次が4年連続、さらには現在監督を務める三浦 大輔が4年連続と、4年以上も連続で開幕投手を任されてきた。いずれもその時代のエース投手たちであり、後に球団のレジェンドとなった。 東は球団史上初となる左腕として、ここから3年以上連続で開幕投手を任されることになるだろうか。それができれば球団のレジェンドに名を連ねてもおかしくない。