クレーンで吊り上げられる脇山伸太郎玄海町長の車＝２２日午後０時２０分ごろ、同町諸浦

　21日夜に玄海町で発生した脇山伸太郎町長が所有する軽乗用車の火災で、唐津署と唐津市消防本部は22日、合同で実況見分をした。これまで事件性をうかがわせる状況は把握されておらず、引き続き原因などを調べている。 　火災を巡っては21日午後8時半ごろ、玄海町諸浦の脇山町長宅そばの屋外駐車場で軽乗用車が出火しているのを通行人が気付いて119番した。脇山町長や近隣住民らが消火器などで火を消し止めた。軽乗用車は左ハンドルで、左前部のハンドルや運転席、バンパーなどを焼損した。 　脇山町長によると、21日夜、軽乗用車で帰宅して約1時間後に近くの住民から「車が燃えている」と言われ、出火に気付いた。設置している防犯カメラに火災の様子は映っておらず、脇山町長は「不審な車や人の動きはないような感じがした」と話した。 　脇山町長は22日、「近所の方々、消防、警察の関係者の皆さまに大変ご迷惑をおかけしました」などとするコメントを発表した。出火原因に関しては「車は年式が古く、電気系統の不具合の可能性があるのではないかと考えています」と説明した。 　脇山町長は10日、原発から出る高レベル放射性廃棄物（核のごみ）の最終処分場選定に向けた文献調査の受け入れを表明していた。