バルセロナ会長、ヤマルの“幻のゴール”について口を開く…「私たちが不当と判断した場合は再試合を要求する。法的手段も辞さない」
バルセロナのジョアン・ラポルタ会長が、21日に行われたラ・リーガ第32節レアル・マドリー対バルセロナ(3-2)について、再試合を要求する構えを見せている。 2度リードするゴールを奪ったにもかかわらず、その度にマドリーに追いつかれ、91分にジュード・ベリンガムの決勝点を許して逆転負けを喫したバルセロナ。これで首位マドリーとの勝ち点差は11に広がり、ラ・リーガ優勝の可能性はほぼ消滅している。 ただ、この試合では疑惑の場面も存在した。とりわけ物議を醸したのは、ラミン・ヤマルのシュートだ。CKから同選手がアウトサイドで打ったシュートは、GKルニンがゴールラインを割ったか割っていないか微妙なところで止めて、結局割っていなかったと判定されている(ラ・リーガではゴールラインテクノロジーを導入しておらず、VARによる判断だった)。 クラシコの翌日にクラブのオウンドメディアを通じて動画メッセージを公開したラポルタ氏は、その判定が試合結果を左右する重大なものであったと問題視。当該の場面についての映像および主審とVARの会話記録を要求し、クラブ側で不当と判断する場合には、再試合を求める考えを示している。 「昨日は騒動となるプレーがいくつもあったが、その中でも一つ、試合結果を変え得るプレーが存在していた。あなたたちが想像する通り、ラミン・ヤマルの幻のゴールだ。私たちバルセロナは審判技術委員会とスペインフットボール連盟に対して、当該のアクションに関するすべての映像、音声データを要求させてもらう」 「その資料を分析して、私たちの考え通りに該当のプレーに関してミスがあったと判断する場合には、状況を逆転させるために然るべき、あらゆる手段を講じる。法的手段も辞さない。あれが違法のゴールであれば、私たちは再試合を求めていく。欧州の範囲内で、VARのミスによって、一試合でそうしたことがあったようにね」 「ソシオの人々、ファンの人々へ。これは根拠のないことではなく、自分たちの都合の良いように動くわけでもない。私たちは孤立無援の状況に、苦しんだミスに対して行動を起こさなければならないんだ。私たちは直接的な打撃を受け、対戦相手は恩恵を受けたんだよ」 「私はVARの悪い取り扱いから、バルセロナの不快感だけを集めようとしているわけではない。試合やチームによって、矛盾した基準や混乱が生じている。私はバルセロナ会長として、何百万人もの人々が追いかけている私たちの大会の権威を強調したいんだ。VARの利用によって、大会の価値が下がるようなことがあってはならない。VARは大会をより正当なものにする助力であるべきだし、その逆であってはいけないんだよ」