炎天下20分もさまよう

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目的地に迷わずたどりつきたいとき、スマートフォンの地図アプリはとても便利ですが、アプリを開いていても道に迷ってしまうことはありませんか。そんなとき、道行く人にすんなり道順を聞くことができるかどうかは、人によってかなり温度差があるようです。読売新聞の掲示板サイト「発言小町」には、他人に道を聞いたり、お店の営業時間を電話で確かめたりすることを嫌がる夫についての投稿が寄せられています。どんな点に抵抗を感じているのでしょうか。寄せられた意見をピックアップしてみました。 トピ主「ブドウが好き」さんは、この夏、50歳の夫と2人で旅行に出かけました。旅先で、夫がある飲食店に立ち寄ることを提案。お盆の時期でもあったため、その店に向かって歩き出す前にトピ主さんは夫に「営業してるかどうか確認してからの方がいい」と言いました。ところが、夫は「グルメサイトにも営業中って書いてるよ」と応え、電話での確認を嫌がったそう。 店までの道順もわかりづらく、トピ主さんが「ちょっと地元っぽい人に聞こう」と声をかけても、夫は「いや、大丈夫。Googleマップがあるから」と言ってズンズン歩き続け、結局、道を間違えてしまいました。その後、トピ主さんが犬の散歩をしていた女性に尋ねて、ようやくたどりついたものの、店は案の定、お盆で臨時休業だったのです。 「炎天下の中、20分もさまよいました。ほんとにこの人は『人に聞いたら体が爆発する』病気にでも罹ってるんかと思いました。こんな感じの人、皆さんの周りにもいますか？」と、トピ主さんは発言小町に問いかけました。 このトピには、100件近い反響（レス）が寄せられ、「面白い」と「エール」ボタンがそれぞれ800回以上押されています。 このうち、「うちの夫も同じです」という書き込みがいくつか寄せられました。 「うちの夫も某アプリを信じ、道を間違え、何度も同じところを走ったりします。100均やスーパーでの陳列場所なんて絶対に店員さんに聞きません。何が何でも、全通路を歩き回ってでも自分で探し当てたいようです。『わからないなら、なぜ聞かない？』って毎回思います」（「coco」さん） 「夫は電器屋に行き、携帯電話のアダプターを探し、店内を3周くらいウロウロ。『店員さんに聞いたら？』と何度言っても『このへんにあると思うんだけどな～』『置いてないんかなー』と頑なに聞きませんでした」（「はづき」さん） 「私の夫の場合は、腰痛で医者に通っていて、指示されたストレッチをしたら腰痛がひどくなったというので、私が『次に行くときにそれを伝えて注意点があるのか、痛みが出るのが正常なのか、この痛みも治る過程なのか聞けば？』と送り出したのに、結局、医者には何も聞けずに帰ってきました。そのくせ家では『どうせ答えてくれない』『俺の症状には合わないストレッチもあるんだ』と言ってるんです」（「ベルト」さん） 程度の差はあれ、内弁慶な男性が多いのかもしれません。「プライドが高いせい」「相手にどう思われるかと臆病なため」といった意見も目立ちました。 道を聞くことや電話確認をすることに抵抗を感じるという人からは、こんな意見も寄せられました。 「道を誰かに聞いたら“負け”な気分になってしまうんですよ。多少迷っても自力でたどり着きたいし、聞くのに緊張しちゃう。生身の人間が介在しないGoogleだったら良いけど、電話で聞くとかハードルが高すぎ。相手は仕事なんだから答えてくれるのはわかっているんだけど、『今仕込みで忙しい時間じゃないのか？』『接客で電話どころではないかも？』とか考えてしまうんです」（「まー」さん） 「私は目の前の人に道を聞くのは平気なのですが、電話確認が苦手です。電話だと相手が何をしているのかわからないので、迷惑かもなんて思うとついためらってしまいます。事前にネットで検索しまくって、『お盆に行ったら臨時休業でした』なんてクチコミや、『お盆はお休みいただきます』なんてお店のSNSを探し出したりしています」（「もったいない症候群」さん） SNSで事前にそこまで調べようとするのも、なかなかの意欲ですが、電話が苦手という人は、これからも増えていくのかもしれません。