もうすぐ発売 ! 四季報「新春号」で見るべき4つのポイント
専業投資家インフルエンサー、DAIBOUCHOU氏が『会社四季報』新春号について語り尽くします
2006年に資産10億円を達成した専業投資家インフルエンサーのDAIBOUCHOUさん。バリュー株・連続増配株・成長株をはじめ、さまざまなジャンルの有望銘柄や、それを発見するための情報収集術、過去の売買エピソードなどを語り尽くします。 今回は『会社四季報』新春号の活用法について。好業績でも失望売りなどが相次ぐ日本株市場。そんな中でも、新春号である部分をチェックする必要があるようです。早いもので、2023年も残すところわずかになりました。そして12月18日には、『会社四季報』新春号が発売されます。新春号は3月決算企業の中間決算、つまり第2四半期累計の数字が出揃います。 新春号では、それぞれの会社の進捗率が表示されます。これが第3四半期で、業績を上方修正するかどうかを見極めるポイントになります。中間決算時点で進捗率が60%、70%となれば、かなりの確率で業績を上方修正してくるのではないか、と推察できるのです。 過去3期の平均進捗率も書かれていますので、それと比較することで、いつも保守的な会社で上方修正しやすいのか、それとも今年に限って進捗率がいいのか、といったこともわかります。 ちなみに3月決算企業の場合、第3四半期決算の報告日が2月上旬に集中してくるので、新春号が書店に並んでから1カ月半くらい後には、上方修正するかどうかが判明します。当然、株式はこうした数字を先取りして動きますから、上方修正が発表された時点では勝敗が決しています。 サプライズ的な上方修正であれば大きく買われるでしょうし、上方修正したものの、修正幅が事前の予想に比べて小さければ、むしろ売られることすらあります。その勝敗が決してから投資しても遅いので、やはり『会社四季報』新春号が発売された時点で目を通し、早めに上方修正の可能性が高いと思われる会社に投資することが肝心です。
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DAIBOUCHOU