善光寺、寒さ増す中の秘儀 新年の平和祈る本尊の「御越年式」
長野市の善光寺で16日深夜から17日未明にかけ、本尊の善光寺如来の年越し儀式「御越年(ごえつねん)式」があった。師走の第2の申(さる)の夜に行う慣例で、善光寺の一連の正月行事で最重要とされる。雨が上がり、静まりかえった真っ暗な境内で僧侶たちは新年の平和を祈願した。 【写真】「御注連張り」願うは来年の天下泰平 善光寺で正月行事始まる
同寺浄土宗一山の住職らは本堂北東にある「御供所(ごくしょ)」に集まり、室内で秘儀を執り行った。寒さがいっそう感じられるようになった17日午前1時半ごろ、白装束の住職らは一列になって御供所を出発して本堂へ。大勧進の栢木寛照貫主(かやきかんしょうかんす)が導師を務めて法要を営んだ。
法要後、浄土宗一山の住職らは16日午前に作った「おからこ」と呼ばれる餅を境内の東西南北の角に供える「四門(しもん)固め」を行った。