オランウータン保護で協定、基金設立へ 愛媛県とインドネシア
絶滅の危機にひんしているオランウータンの共同保護を目的とした協定を愛媛県とインドネシアが締結し、21日に松山市で調印式があった。保護のための基金を創設し、繁殖や啓発活動に共同で取り組む。県によるとこうした協定を日本の自治体とインドネシアが結ぶのは初めて。 札幌市の円山動物園で生まれたボルネオオランウータン「ハヤト」(雄、14歳)が、繁殖のため2018年に県立とべ動物園に移り、県は19年にペアとなる雌の導入をインドネシア政府に依頼した。また、23年に中村時広知事が同国を訪問し、同国のアルー・ドホン環境林業省副大臣が来県するなど交流を深めており、24年1月にはとべ動物園と同国の動物園「タマンサファリインドネシア」が友好協定を締結している。
愛媛新聞社