債券は上昇に転じる、12月利上げ強く示唆せず-植田日銀総裁の講演
(ブルームバーグ): 18日の債券相場が上昇に転じた。日本銀行の植田和男総裁が名古屋市内で行った講演で、12月の利上げを示唆する発言がなかったことから買い戻されている。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の六車治美チーフ債券ストラテジストは、講演が利上げを強く示唆する内容ではなかったため、為替は円安、債券は先物高で反応したと指摘する。ただ、市場は12月利上げを織り込み始めており、植田総裁は午後の会見でも織り込みを黙認するだろうと予想。引き続き「12月利上げの可能性が高い」とみている。
日銀は午前10時10分に定例の国債買い入れオペを通知。対象は残存期間1年超3年以下、5年超10年以下、10年超25年以下で、いずれも買い入れ額を据え置いた。
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Masahiro Hidaka