ロッテ・佐々木朗希「大切な友達の一人」同学年オリックス・宮城の存在 初の2桁勝利達成前にもらったパワー
【球界ここだけの話】よき友であり、ライバル。その関係がより高みへと導いているのだろう。ロッテ・佐々木朗希投手（22）が、1日の楽天戦（楽天モバイルパーク）で1失点完投し、5年目で初の10勝に到達。チームを3位に導き、クライマックスシリーズ進出に導いた。 【写真】オリックス・宮城大弥を抱きしめるロッテ・佐々木朗希 その2日前。9月29日にオリックス・宮城大弥投手（23）が、楽天戦（同）で7回無失点に抑える好投をみせていた。ちょうどその日に佐々木は試合に向けて仙台に移動。タイミングよく同学年で仲の良い宮城と再会を果たすことができた。 久しぶりの再会で、佐々木は8月25日が誕生日の宮城に遅めのプレゼント。何を渡したかは「秘密です」とのことだが、宮城のインスタグラムのストーリーズには、ディオールの紙袋を映した写真に「ありがとう」とメッセージを添えられた写真が、佐々木の笑顔とともにアップされていた。 「1、2カ月くらい遅いのかな…。（宮城は）本当に素晴らしい投手ですし、いろいろ話すことも多くて学ぶことも多い。大切な友達の一人」 宮城とは岩手・大船渡高時代のU―18日本代表で出会い、昨年のWBCでは共闘し、世界一に貢献。昨シーズン中には、ロッテとオリックスのコラボグッズ「宮城くんとろーたん」まで発売されたほどだった。今季が始まってからも、お互いの近況などのやり取りをよくしていた。 4月30日にはほっともっとフィールド神戸で今季初の投げ合いも実現。佐々木は「（宮城は）一番いいピッチャーだと思うので、自分の中でも気持ちはいつもよりも入った」と気合を入れ、7回無失点で同学年対決を制した。その翌日には球場の観客席にて2人で30分以上も会話をする姿もあり、戦いが終わればいつもの2人の世界があった。 今回の仙台での宮城の登板も、佐々木は移動中などにチェックしていただろう。刺激をもらい力に変えた。2人にしかない時間や関係が相乗効果となり、飛躍にもつながっている。（森祥太郎）
