台湾の議会占拠する学生らに退去求め、元マフィア幹部らがデモ
台湾-中国間の「両岸サービス業協議」に反対する台湾の学生らが、立法院(国会に相当)を占拠している問題で、台湾の地元マフィア組織元幹部が呼びかけを行った「協議賛成」デモが4月1日に実施され、政治団体員ら約2000人が立法院近くに押しかけて騒動となった。議場に入ろうとした参加者を多数の警察官が阻止したため、一時もみ合いとなり、暴行を受けた学生もいたという。
■地元マフィアの元幹部が会見で予告「議場を占拠する」 このデモを呼びかけたのは、台湾最大のマフィア「竹聯幇」の元幹部で、政治団体「中華統一促進党」総裁の「白狼」こと張安楽氏(67)。3月31日の記者会見で「議場を占拠する」と語ったことから、1日には大勢の警察官が警備にあたっていた。張氏は、1964年に16歳で「竹聯幇」に入り、1985年には米国滞在中に麻薬密輸で逮捕され、米の刑務所に10年間服役している。17年逃亡していた中国から2013年夏に台湾へ戻り、脅迫などの容疑で逮捕された後に保釈。中台統一を目指す「中華統一促進党」を発足させ、地元メディアで注目されている。 (文責:TomoNews/台湾)