弟がデビューすることによって刺激が入る中嶋樹

　大宮競輪場のモーニング「オッズパークのオズパ祭2杯(F2)」が16日に最終日を迎える。最終日4Rを走る中嶋樹(22歳・大阪=119期)に話を聞いた。 　初日は地元の戸塚涼介のマイペース先行に併され不発の中嶋。2日目の一般戦は正攻法から逃げ、番手の舟元権造が天沼の捲りをブロックして援護。援護を受け逃げ切ったが、番手の舟元は押し上げにより失格となってしまった。 「舟元さんには仕事をしてもらったのに申し訳ない。自分にもっと力があれば…」と何とも言えない表情を浮かべた。失格とはなってしまったが舟元は「1回で止められればよかったんだけどね。でも、強かったよ」と後輩の中嶋を賞賛する場面もあった。 　チャレンジでくすぶっている中嶋ではあるが、125期で弟の響(大阪・21歳)が7月から本デビューする。弟の話を出すと「そうなんです。弟は適性なので苦労しているみたいだけど、弟には負けられないんです。自分はケガもあったりで(A級)1・2班の点数を取れそうな時に取り切れなかったりしている。でも、ここ最近は調子もよくなってきたし、今回も感じはいい。今は新人と当てられてキツい番組が多いけど、まずは予選からしっかり着をまとめて点数を取れるように頑張りたい」と気合が入っていた。 　兄弟仲はいいそうで練習も一緒にしているようだ。大阪の選手からよく聞くのだが、大阪には練習チームがなく来た人達とやるそうで、中嶋は若手の練習グループに混じっていい環境でできている。 　自身で言っていたが課題は『気持ちの弱さ』だそう。競輪は『メンタルスポーツ』ともいわれているくらいに『気持ちの強さ』は大事になってくる。まだまだ22歳でポテンシャルはまだ秘めている。弟がデビューすることによってもまた違った刺激が入ることだろう。まずは連勝締めでいい流れを引き寄せたい！(アオケイ・宮本記者)