楳図かずおさん、各地に足跡 笑顔で「グワシ」も「気取らずにこにこ」
間もなく、グループメンバーらがフリーマーケットの収益などで資金を集め、像を建立。地元のシンボル的存在になり、クリスマスにはサンタクロースに、ハロウィーンの際には魔女風に衣替えするなどして親しまれた。像にはサイコロ式の日付表示がついていて、今も毎日誰かが合わせているという。
楳図さんの訃報に際し、豊沢さんは哀悼の意を示した上で「恐怖からギャグ、未来の予見に至るまで幅広い作品をかかれた楳図さんの大ファンだった。像を建てることに関われたことが大きな喜び」と語った。
また、商店主らのグループの中心メンバーだった同駅近くのガス販売「神谷商店」社長、神谷和生さん(62)も「楳図さんの作品に感化された。お会いしたときは、気取らずにこにこしていたという印象」と振り返り、「この像はみんなに愛されているし、これからも愛されてほしいと思う」と感謝を込めて語った。