DeNA牧、値千金の一発 主将が気迫の走攻守―プロ野球・日本シリーズ
打球は高々と舞い上がり、ファンが待つ左翼席の一角に吸い込まれた。 第4戦まで打率1割1分8厘と苦しんでいたDeNAの主将、牧が待望の3ラン。「打てたことにほっとしている。チームに貢献できてよかった」と振り返った。 【写真】3回、筒香の適時打で先制の生還を果たすDeNAの二塁走者・牧 1―0の四回に桑原、梶原が遊撃への内野安打で出塁。無死一、二塁で打席が回ると、内角高めの直球を引っ張った。打球がスタンドに入るのを見届けると、全身で喜びを爆発させながらダイヤモンドを一周した。 三回には先頭で中前打。筒香の安打で二塁から一気に走り込み、先制のホームを踏んだ。二塁の守備では、二回に牧原大の打球に飛びつく姿も。「投手が抑えた打球を必死で守っているだけ」。惜しくもアウトは取れなかったが、走攻守で気迫あふれるプレーを見せた。 7年ぶりの日本シリーズは連敗発進も、敵地福岡で3連勝を収めた。日本一に王手をかけて、本拠地の横浜スタジアムに帰る。「油断できない。相手も勢いを出してくるので、今できている野球をホームでもできれば」と牧。1998年以来の頂点へ、結束してあと1勝をもぎ取りにいく。