民進党の新代表に蓮舫氏「選んでもらえる政党に」前原・玉木両氏に大差
民進党は15日、臨時党大会を開き、新しい代表に蓮舫氏(48)を選出した。蓮舫氏は「国のあり方を持って、あらためて選んでもらえる政党にしていく」と決意を語った。 【中継録画】蓮舫氏か 前原氏か 玉木氏か 民進党代表選の行方は?
代表選には蓮舫氏のほか、前原誠司元外務相(54)、玉木雄一郎国対副委員長(47)が立候補。この日は、国会議員らの投票に先立ち、3候補が10分間ずつ演説を行った。 蓮舫氏は、選挙戦の中で自らの「二重国籍」問題に関する説明が二転三転したことが批判を受けたが、「不確かな記憶でご迷惑をおかけした」と陳謝し、自らのルーツに触れながら、政治信条を語った。 子育て経験を踏まえて、「すべての人が幸せになる社会」「子どもを大切にする国を民進党でつくりたい」と述べた。貧困問題にも触れ、奨学金で借金を抱えて大学を卒業し、就職しても非正規雇用で借金が減らない、現状があると指摘。「これを自己責任と言い晴ら今の政治にきっぱりと決別したい」と力を込めた。そして、子どもの教育や保育、働く人の安心、報酬に見合ったお金がもらえ、安心のシニアライフを送れる「安心の好循環」をつくりたいと目指す国のあり方を掲げた。 その後、国会議員と国政選挙公認予定者が投票し、郵便投票の地方議員票、党員・サポーター票と合わせて、蓮舫氏が計503ポイントを獲得。計230ポイントの前原氏、計116ポイントの玉木氏を大きく引き離し、新しい代表に選出された。 蓮舫氏は、「人への投資」を掲げ、「これから巨大与党と対峙する。批判ではなく提案力。国のあり方を持って選択してもらえる政党に一緒にしていきたい」と新代表就任への決意を語った。