能登地震被災地へ医療物資 福島空港から空輸 福島市のあおぞら薬局
能登半島地震の被災地に向けた医療物資が10日、福島空港から空輸された。国内外で被災地や難民支援を展開するNGO(非政府組織)「ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)」と災害時の連携協定を締結しているあおぞら薬局(福島市)が実施した。 あおぞら薬局代表の直箟(すぐの)晋一さん(55)はNPO法人AOPA―JAPAN(日本オーナーパイロット協会)に所属している。空輸には同協会加盟の知人が所有している小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」を活用した。点滴セットや体温計、インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症の検査キット、ガーゼ、マスクなど段ボール箱約20箱を機体に積み込み、10日午前11時30分ごろ福島空港を離陸し、富山空港に向かった。富山空港からはヘリで石川県珠洲市に運び込まれた。 被災地では道路事情の悪化で陸路による物資搬送が困難なため、空路での搬送を決めた。これまで定期的に搬送訓練を行ってきたという。直箟さんは「求められる物資を適切なタイミングで届ける必要がある。今後も訓練の成果を発揮し、被災者に医薬品や物資を運びたい」と話している。